避けるべきフランチャイズの訴訟問題・トラブル事例

このカテゴリでは、訴訟に発展するフランチャイズのトラブルについて調べています。より良い店舗の発展を見据え、最良の選択肢として選んだフランチャイズ加盟が、トラブルに発展してしまうことがあります。

中途解約によって発生する違約金とは

FC加盟の際は、契約を締結することになります。本部が提示する条件により内容は異なりますが、多くの場合「契約期間」が存在しています。例えば5年契約を結んでいた場合、オーナーが3年で継続を断念すると「契約違反」ということになってしまいます。契約書には「中途解約の場合は違約金が発生する」旨、記載されていることがほとんどです。

とは言えその請求額は、FC本部の定めたルールや、フランチャイザーとフランチャイジーの関係性によっても異なってきます。情け容赦なく違約金を請求してくるFC本部もあれば、一部の責任を認め、請求額を大幅に引き下げてくれるFC本部もあるのです。

しかしどんな理由であれ、中途解約が契約違反であることに変わりはありません。また本部の指示やイメージを無視した店舗展開を行った挙句、一方的に中途解約を宣告されるケースもあるようです。オーナーはあくまで「自店は加盟店のひとつ」という意識を失わないようにしたいものです。

訴訟事例1

比較的知名度の高いコンビニエンスストアチェーンで「加盟店が営業秘密の開示を不当に行った」という事件が発生。FC本部は契約を中途解約し、被告に120ヶ月分のロイヤリティを求める訴訟を起こしました。
裁判所は原告の訴えを認めましたが、損害賠償額の減額を命じ、30ヶ月の支払いを妥当としたそうです。

訴訟事例2

FC展開を行う塾の事例。本部がロイヤリティを受け取りながらも、加盟校に対して充分な業務指導を行わなかっただけでなく、近隣エリアに別の加盟校を開校させたとして、オーナーを原告とした訴訟が起こされました。
裁判所は原告の訴えを全面的に認めたため、原告は損害賠償が請求できることとなりました。しかし本部が倒産したため、損害の回復には至りませんでした。

トラブルを防ぐためには契約年数に注目

事例を見ていくと、FC加盟を躊躇してしまう人もいるかもしれません。しかし知名度による集客や、研修・査定のフォローなど、メリットが数多くあるのも事実。特に買取業は「初参入で右も左もわからない」という人が順調に店舗経営できるほど、甘い業界ではありません。FCのサポートが、店舗経営の大きな武器になることは確かなのです。

もしFCで立ち行かなくなったときのことを考えるのなら、契約年数が短いフランチャイズに加盟しておけば、上記のようなトラブルを招く割合を減らせるのではないでしょうか。

フランチャイズ経営でバイトの不祥事が原因で起こるトラブル

アルバイトが暴力事件を起こしたケース

雇用していたアルバイトがお客様との間でトラブルが起こり、暴力事件にまで発展してしまった事件が過去にありました。コンビニエンスストアなどでは少ないですが、居酒屋などのフランチャイズでは、お客様はお酒を飲んでいて正常な判断力を欠き易い状況も多く、こうしたトラブルに発展してしまったようです。

勤務中の悪ふざけをSNSで公開

ニュースでも取り沙汰されたので覚えのある人も多いと思いますが、コンビニの勤務中にアイス用の冷凍庫に入る等の悪ふざけをして、その様子をスマホなどで撮影し、SNSを通してインターネット上に公開したことにより、大きな騒ぎになりました。この事件により、加盟店はフランチャイズ契約を解除され、休業を余儀なくされてしまったのです。

アルバイトの起こしたトラブルで本社から損害賠償請求されることも

採用したアルバイトがトラブルを起こした場合、内容によっては契約解除どころか損害賠償請求されてしまうこともあります。経営者が起こしたトラブルではないので、処置についてはいろいろな意見がありますが、フランチャイズ加盟店のアルバイトが起こした不祥事によって、ブランドイメージが深く傷つけられれば、何億という売上に影響してくることも考えられます。

大手の看板を背負って営業するのですから、運営には責任を持たなければなりません。フランチャイズに加盟して、より安定した運営を行うためには、アルバイトの管理を徹底することは非常に重要です。

アルバイトをしっかり管理するには

信頼できる責任者を随時配置する

コンビニエンスストアや24時間営業の飲食店などは、深夜も営業しているためアルバイトのみに営業を任せてしまうところもあるようです。経営者だからといって24時間働くわけにはいきませんが、アルバイトだけだと責任感が薄くなってしまうことが多く、トラブルが発生しやすくなります。

社員、またはアルバイトでも信頼できる人を常に1人は配置しておくことで、アルバイトが羽目を外すことは劇的に少なくなると思います。

面接時にきちんと働いてくれる人か見極める

人は見かけによらない面もありますが、面接時にきちんとその人を見極めて、信頼して仕事を任せられる人であるかを判断した上で採用しなければなりません。人手が足りないと猫の手も借りたい気持ちになってしまいますが、あとからトラブルが起こってしまっては遅いのです。

人手が足りなくても、信頼できそうな人以外は採用しないことが賢明です。

怪しいアルバイトが入ってこない採用手順

怪しいアルバイトは、これまでも別の職場で何らかのトラブルを起こして辞めた、もしくはクビにされた経験を持っていることがあります。厳しい職場ではあっという間にクビになってしまいますし、そもそも仕事をすることについて真剣に考えていないので、手軽にさっと働ける職場を好むケースが多いです。

そのため、採用までの手順をしっかり踏んで、ある意味ちょっと手間をかけることで怪しいアルバイト希望者は面倒になって働くことを諦める可能性があります。また、試用期間を設けて、信頼できないと判断した場合には試用期間が終わるときに契約終了できるようにしておくことも重要です。

良い人材であれば、試用期間までにアルバイトが心地よく働けるよう人間関係を構築し、より責任感を持って働いてもらえるような環境づくりにも尽力してください。良い職場には、良い人材が集まります。 職場環境を整えることも、良い人材を集める重要な要素である点も理解しておきましょう。